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米個人投資家の暴走で株式市場に激震
2021年01月29日 16:45
お世話になっております。株マイスターの山下です。

堅調な動きが続いて株式市場ですが、米国株の異変により、週末は弱含む展開となりました。

米国市場、東京市場の大幅下落にはどうやら米国の個人投資家の暴走が絡んでいるようです。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、米国市場では米ビデオゲーム小売りチェーン大手「ゲームストップ」と言う銘柄が個人投資家、機関投資家を巻き込んだ大相場をみせており、話題を集めています。

一体何が起きているのか?簡単に説明したいと思います。

ネット販売の普及で、実店舗が中心の同社は2021年1月期も赤字見通し。割高と判断した機関投資家が空売りをしかけていました。

そんな中、物言う株主を役員を迎えたことから、Redditという米国の巨大ネット掲示板で話題となり、人気化。

所謂「仕手化」したことで、空売りを仕掛けていた機関投資家は急いで買い戻しをせざるを得なくなり、踏み上げが起きたことで、更に値幅を拡大しました。

「空売り機関投資家は終わりだ」という旨の書き込みをきっかけに個人投資家の投機資金が更に「ゲームストップ」へ集中し、一気に値を伸ばした結果、株価は10倍超まで上昇。空売り機関投資家は数千億円という莫大な損失を抱えたと報じられています。

米国では新型コロナに関する給付金を元手に投資を始める層が一気に拡大。

米国のロビンフッド証券が提供するスマホアプリで売買を行う「ロビンフッダー」という個人投資家が増えたことも今回の騒動の要因の一つです。

常軌を逸するほどの値動きに一部証券会社が一時的に個人の投機的売買に対する制限する措置をとったものの、本日、緩和すると伝わったことで、米国市場は再び波乱が起こるのではないか警戒感が高まっています。

加えて、日本時間23時にゲームストップに空売りをかけていた空売り機関投資家から重大な発表があると伝わったことで、、米国市場先物が大幅安に。

これを要因に後場から日経平均株価も大幅安となった模様です。

個人投資家が増え、市場が活発化することは喜ばしいことですが、直接的に関係のない日本株が影響を受けてしまうのは正直、迷惑ですね・・・

ただ、ゲームストップ問題は一時的なものだとみられますので、全体相場が弱い時でも慌てず冷静にお取組みいただくことをおすすめいたします。