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ちょっとリスキーな売買について
2021年02月05日 16:13
お世話になっております。株マイスターの山下です。

今回はリスキーだけど当たれば大きなリターンを得られるかもしれない、そんな売買についてお伝えしたいと思います。

本日、東証2部上場で百貨店を展開する【8254】さいか屋が一時34%高の急騰をみせていました。

足元で特段注目を集めていたわけではなかったため、調べてみましたが、1月に発表した21年3月期第3四半期決算はコロナ禍の影響により大幅赤字に転落しており、本日、場中に個別材料は観測されていません。

明確な上昇理由は不明でしたがひとつ、気になる点をあります。

同社は時価総額が10億円未満の銘柄です。

東証1部、2部の銘柄は上場廃止基準に「10億円未満である場合において、9か月(所定の書面を3か月以内に提出しない場合は3か月)以内に10億円以上とならないとき」という基準があります。

さいか屋は昨年7月に時価総額10億円未満となっており8月に時価総額に関するお知らせを発表。

現在はコロナ影響による、特別措置で上場廃止関わる猶予期間が2021年6月までに延長なっているため、6月までに時価総額10億円以上にならなければ上場廃止となってしまうわけです。

そのため、時価総額を引き上げるために株主還元や、材料発表などにより人気集めに走る公算があります。

さいか屋は2月21日に「さいか屋 横須賀店」を閉店し、春に新店舗をオープンする予定です。もしかすると閉店後になにかIRを発表する可能性も・・・

あくまで私の憶測ですので、単純に値幅の狙いやすい低位株へ仕掛け的な買いが進み短期資金が集中しただけかもしれません。

現時点では何とも言えない状況ですが、上場廃止猶予期間の6月までにさいか屋へ注目があつまる可能性があります。

過去にも時価総額10億円未満の銘柄が急騰をみせたことが何度もあるので、皆さんも材料不明なのに何故か急騰している銘柄を見つけた際には時価総額に注目してみてください。

ただ、企業側がどのタイミングで施策を実施してくるかを見極めるのは困難ですし、最悪の場合、上場廃止もあり得るので冒頭でもお伝えした通り、リスクがあります。積極的に狙っていくような売買ではないでしょう。