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セクター別分析【輸送用機器】
2020年05月27日 17:11
3月期企業の決算発表が一巡しましたが、アナリストたちの頭を悩ませているのは恐らく「輸送用機器」セクターでしょう。
自動車を始めとした輸送用機器セクターの1-3月期の業績はぼろぼろ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴った活動自粛により、生産設備の停止が余儀なくされ、売上が作れていません。
その結果、前期(20年3月期)は大幅減益で着地しており、今期の業績予想に関しても非開示がほとんど。先行き見通しを立てるのが、非常に難しい状態にあります。
そもそも輸送用機器セクターは景気の動向を強く受けます。
過去に取り上げた情報通信や食料品セクターは、今や生活になくてはならないもの。景気が冷え込もうが需要が大きく落ち込むことは滅多にありません。
対して、自動車などの輸送用機器は、生活に余裕がある時に販売が伸びます。しかも、移動手段を提供するものなので、“移動に制限をかける”というコロナとの相性は最悪です。
おまけに、製品の生産コストが重く、人件費も簡単に削減できる業界ではありません。稼働していない間の設備の維持費もかかる上に、飲食店などと異なり自粛明けに爆発的に需要が伸びるわけでもないので、しばらくは厳しい環境が続くでしょう。
日本企業の中で時価総額トップは【7203】トヨタ。
日本を代表する輸出産業と言えば自動車です。
しかし、いくら相場反発局面といえど、いま輸送用機器セクターを投資対象とするのは避けたほうが賢明だと言えます。
■今後の展望
輸送用機器セクターの主体である自動車産業のカタリストは、自動運転にあります。
3月より5G通信の商用化がスタートし超低遅延が可能になったことで、自動運転がグンと現実味を帯びてきました。
人との接触を避けるという意味でも、ニューノーマル(新しい生活様式)に合致しており、研究開発が進められる見通しです。
自動運転は数兆円規模の産業に成長するとの試算もあり、期待材料として十分だと言えます。
しかし、収益化するにはまだまだ時間がかかる上に、企業は経営を優先するでしょう。
成長企業の多い情報通信セクターなどとは異なり、輸送用機器セクターは成熟企業が多く企業基盤が強固なことが投資判断に繋がるので、研究開発を優先するのは難しいはずです。
・・となると、カタリストを失った業界への投資はしばらく控えられる恐れがあります。
もう一つの期待材料であるEV(電気自動車)については、すでに収益化しており、新たな材料としては評価しにくいと言えます。
自動車の製造には多くの部品が必要になります。屋台骨が崩れてしまうと、セクター全体の下落を引き起こす恐れがあるので注意が必要です。
新型コロナウイルスはあらゆるものを奪っていきましたが、トヨタからは時価総額首位の座を奪ってしまうかもしれません。
■主な銘柄
【6902】デンソ-
【7012】川崎重工業
【7201】日産自動車
【7203】トヨタ
【7272】ヤマハ発動機
【7309】シマノ
※過去のセクター分析はこちらから御覧ください。
セクター別分析【サービス業】
セクター別分析【食料品】
セクター別分析【情報通信】
自動車を始めとした輸送用機器セクターの1-3月期の業績はぼろぼろ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴った活動自粛により、生産設備の停止が余儀なくされ、売上が作れていません。
その結果、前期(20年3月期)は大幅減益で着地しており、今期の業績予想に関しても非開示がほとんど。先行き見通しを立てるのが、非常に難しい状態にあります。
そもそも輸送用機器セクターは景気の動向を強く受けます。
過去に取り上げた情報通信や食料品セクターは、今や生活になくてはならないもの。景気が冷え込もうが需要が大きく落ち込むことは滅多にありません。
対して、自動車などの輸送用機器は、生活に余裕がある時に販売が伸びます。しかも、移動手段を提供するものなので、“移動に制限をかける”というコロナとの相性は最悪です。
おまけに、製品の生産コストが重く、人件費も簡単に削減できる業界ではありません。稼働していない間の設備の維持費もかかる上に、飲食店などと異なり自粛明けに爆発的に需要が伸びるわけでもないので、しばらくは厳しい環境が続くでしょう。
日本企業の中で時価総額トップは【7203】トヨタ。
日本を代表する輸出産業と言えば自動車です。
しかし、いくら相場反発局面といえど、いま輸送用機器セクターを投資対象とするのは避けたほうが賢明だと言えます。
■今後の展望
輸送用機器セクターの主体である自動車産業のカタリストは、自動運転にあります。
3月より5G通信の商用化がスタートし超低遅延が可能になったことで、自動運転がグンと現実味を帯びてきました。
人との接触を避けるという意味でも、ニューノーマル(新しい生活様式)に合致しており、研究開発が進められる見通しです。
自動運転は数兆円規模の産業に成長するとの試算もあり、期待材料として十分だと言えます。
しかし、収益化するにはまだまだ時間がかかる上に、企業は経営を優先するでしょう。
成長企業の多い情報通信セクターなどとは異なり、輸送用機器セクターは成熟企業が多く企業基盤が強固なことが投資判断に繋がるので、研究開発を優先するのは難しいはずです。
・・となると、カタリストを失った業界への投資はしばらく控えられる恐れがあります。
もう一つの期待材料であるEV(電気自動車)については、すでに収益化しており、新たな材料としては評価しにくいと言えます。
自動車の製造には多くの部品が必要になります。屋台骨が崩れてしまうと、セクター全体の下落を引き起こす恐れがあるので注意が必要です。
新型コロナウイルスはあらゆるものを奪っていきましたが、トヨタからは時価総額首位の座を奪ってしまうかもしれません。
■主な銘柄
【6902】デンソ-
【7012】川崎重工業
【7201】日産自動車
【7203】トヨタ
【7272】ヤマハ発動機
【7309】シマノ
※過去のセクター分析はこちらから御覧ください。
セクター別分析【サービス業】
セクター別分析【食料品】
セクター別分析【情報通信】
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