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脱炭素の秘策「人工光合成」
2021年09月08日 07:00
政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにし、脱炭素社会を目指すという目標を掲げていますが、その中で今後の活躍が期待されている技術の一つに“人工光合成”が挙げられています。

植物の光合成のように太陽光エネルギーを利用して、二酸化炭素(CO2)と水を原材料に有機物を合成するという技術。 有機物を作り続ければCO2も無限に削減され続けるので、地球温暖化対策と経済成長を両立させる上では欠かせません。

この夢のような技術である人工光合成の仕組みは、「光触媒」と呼ばれる光に反応して特定の化学反応をうながす物質を用いることで成り立ちます。

光触媒により太陽光に反応した水を分解、作り出された水素と酸素のうち、水素だけを分離し取り出して工場などから排出されたCO2と合わせることで有機物を作り出します。

「すごい技術だけど、実用化はどうせまだまだ先でしょ」と思われそうなものですが・・実は、経済産業省のロードマップによると2022年には実証実験が開始する予定としています。

大手も積極的に着手しており【3407】旭化成は水電解システムを、【4188】三菱ケミカルは光触媒を使った人工光合成の研究開発を進めています。

さらに、【7203】トヨタグループの豊田中央研究所は、太陽光を使った人工光合成により有機物のギ酸を生成する効率を世界最高水準まで高めることに成功したと発表。 来年にかけて間違いなく話題を集めるキーワードの一つになるでしょう。

光触媒の技術に対しては、2018年にノーベル賞を受賞した際にも一度大相場がありました。

当時は光触媒物質として使われている酸化チタンを手掛ける【4028】石原産業や【4098】チタン工業など、関連した化学株が買われた経緯があります。 来年の注目材料となるかもしれない「人工光合成」・・光触媒のキーワードと共に目が離せない次世代技術と言えそうです。