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かっぱ寿司、社外秘をかっぱらう
2021年07月07日 09:26
かっぱ寿司を運営する【7421】カッパ・クリエイト社長の田邉公巳氏が、競合会社の「はま寿司」から売上データなどを不正に入手していた疑いがあると報じられました。

田邉氏は数年前まではま寿司の役員であり、元同僚から個人的に売上データを入手していた模様。 はま寿司の刑事告訴により明らかになりました。

営業秘密の不正入手は不正競争防止法で禁止されている行為であり、事実であれば田邉氏の退任が求められることになりそうです。

この報道を受けて、カッパ・クリエイトは大暴落・・と思いきや、さほど売り込まれておらず、すでに反発が確認されています。

カッパ・クリエイトの親会社である【7616】コロワイドに至っては、足元で年初来高値を更新するなどむしろ買われる場面が見られています。

ゼンショーからはま寿司、ジョリーパスタ、ココスと飲食業界を渡り歩いてきた田邉氏ですが、その輝かしい経歴に反して実力は伴っていないとの見方も強かった様子。

【3563】FOOD&LIFEカンパニーズ(スシロー)などコロナ禍でも収益を確保する回転寿司企業が多い中で、かっぱ寿司は21年3月期の営業損益を▲15.72億円の大幅な赤字で着地しており、収益悪化が目立っています。

田邉氏の失脚により収益改善が見込まれるとの見方が強まり、株価に反映されているのかもしれません。

「事故は買い、事件は売り」という相場格言がありますが、それも社長の評価次第。 今回は"事件で買い"という特殊なケースになりそうです。