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動き始めた旅行関連。JRや航空関連へ資金広がる
2021年06月02日 09:22
米国ではワクチン接種率が8%を超えた頃から、経済再開銘柄群が買われましたが、国内でも5月25日時点で人口比で8%を突破。 マーケットでも「旅行関連株」への物色が広がっています。

【9020】JR東日本などの鉄道株や【9201】日本航空、テーマパーク運営の【4661】オリエンタルランドも動意づいてきました。

新興市場でもアクティビティ予約の【7048】ベルトラが年初来高値を更新、クルーズ予約の【6577】ベストワンドットコムや高額旅行の【9376】ユーラシア旅行社なども動意づいており、出遅れ株を見直す向きが強まっています。

旅行関連の業績は引き続き低迷しており、新興株の中には継続前提に注記がついている銘柄も含まれていますが、その分、リバウンド余地の大きさが評価されている模様です。

株価は半年先の業績を織り込むとされるので、年末や来年には旅行が再開できることを考慮すると買いが進んでもおかしくはありません。

加えて、上昇が目立っている銘柄と言えば自動車国内首位の【7203】トヨタでしょう。

他者との接触を避けることができる「自動車」は、コロナ禍で交通手段として注目されていました。 海外への渡航制限全面解除の目処が立たない中では小旅行が中心となるものと見ており、世界的に自動車需要は伸びる公算が大きいと言えるでしょう。

米金利の上昇も見込むのであればドル高(円安)傾向が続くことも予想され、輸出関連の筆頭である自動車株はその点も支援材料となります。

旅行関連と共に自動車株のリバウンドに目を向けておく、一方で、エンタメ業界ではゲームや動画などから観光へのシフトが進む可能性が高いので注意が必要です。