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2022年に買収されそうな銘柄は?
2021年12月13日 17:30
前週末の米国株式市場は、戻り歩調を強めていました。東京市場も、チャートからは日経平均株価が2万8000円割れで下値を確認した感があります。

日経平均採用銘柄の中では、【6479】ミネベアミツミが連日の年初来高値、【6504】富士電機も高値を更新しており、市場に買い安心感を与えています。買い戻しが入れば、2万9500円前後まで師走相場(年末ラリー)に向かう可能生があります。

余談ですが、今回の相場について言えば、9月14日の日経平均株価30795.78円をつけて、もみ合いとなっています。

世界的なカネ余り相場の終焉に対する警戒感がくすぶっているので、指数自体は上値追いに慎重にならざるを得ません。

日銀もTOPIX前場で▲2%以上下落しないと、ETFを買入れしないこともわかっています。目先の投資方法としては大幅なリバウンド狙いというより、短期的な指数の小幅狙いか、逆行高している新高値銘柄を果敢に攻める方法が良いと考えます。

もっとも、まだまだ外部環境に左右されやすい相場ですので、売買方針は決めつけずに臨機応変に立ち回る柔軟姿勢も必要です。


■来春へ向けて「住友化学」関連に注目

【4005】住友化学が10日、2030年度までに低炭素社会に向けた技術開発や設備などに1200億円程度投資すると発表しました。

二酸化炭素(CO2)から化学品やプラスチックの原料をつくる技術の開発や、廃棄プラスチックを原料レベルまで分解し再利用する方針。

また、30年度の同社グループの温暖化ガス排出量を13年度に比べ50%削減する目標も公表しており、住友化学だけでなく、【4203】住友ベークライや【5932】三協立山など同社の保有株などが折に触れ物色される公算があります。

加えて、一時期活発化していた親子上場の解消も、来春の市場再編へ向けて一段と広がる公算がありますが、住友化学関連はその点でも妙味があります。

今年6月に経団連会長に住友化学出身の十倉氏が就任。所属する保有株から率先して親子上場の解消を進める可能性がありますので、買収狙いで追ってみても面白いかもしれません。