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台風関連株は果たして「戻る」のか?
2019年11月01日 13:15
10月12日に日本列島を襲った台風19号。広範囲に被害をもたらし、10月29日には「激甚災害」に指定されました。

激甚災害は、公共土木施設や農林水産関連施設などの被害額が一定基準を超える場合に指定されます。

政府は被災自治体への復旧事業に対する補助率を、1~2割程度引き上げる方針。さらに、自治体による道路の復旧工事を国が代行するようになる為、関連株に対する物色が広がっています。

個人投資家の投機資金を集めており、台風関連株をお持ちの会員様もいらっしゃるかと思います。

そこで、以下の人気株について過去の動向を踏まえて、分析を行い上値余地を算出致しました。高値掴みをしてしまった会員様は、撤退する際の基準としてご参考にして下さいませ。

なお、こちらはあくまで戻り局面での上値余地となりますので、その点を踏まえた上でご参考にして下さい。

※検証を行ったところ、過半数の銘柄が売却目処に達しておりましたが、堅実に取り組むのであれば下記数値の半分を目処に撤退を進めていただくことをお勧め致します。


【5287】イトーヨーギョー:10/31終値1447円⇒上値余地「1600円」
今回の台風では千葉県を中心に長期停電が生じたことから、経済産業省は無電柱化を推進しています。

無電柱化に用いられる小型ボックスを展開しているイトーヨーギョーは、連想買いが向かい、株価は3倍まで急伸する場面がありました。

高値を付けた10月11日には、売買代金が223万株まで急増。その後は、急落した為に高値づかみの投資家が大勢いたものと見ています。

国策が支援材料となるものの、信用買い残は17万株ほど残っており、上値は重いと判断しています。

短期的に戻しても1500~1600円程度が上限となる可能性が高いので、戻り次第、撤退を進めた方が賢明でしょう。


【7897】ホクシン:10/31終値179円⇒上値余地「220円」
木材チップを接着剤で固めたMDF(中質繊維板)を手掛ける同社。

MDFは、化粧加工がしやすく強度や耐久性においても優れており、建材用に用いられることから、大型台風などの自然災害の復旧に伴う需要拡大に期待されています。

高値187円を付けたあとは調整が続いており、信用買い残は57万株ほどまで膨らんでいます。ただ、信用の売り残も30万株以上と需給バランスは良好で、見た目以上に上値は軽いと判断しています。

バラバラと売りが出ていますが、再び高値を抜けてくれば株価は200円台乗せが視野に入りそうです。