お世話になっております。株マイスターの山下です。

10月1日の増税後、キャッシュレス決済による還元が様々なメディアに取り上げられていますが、皆さんは「キャッシュレス決済」を活用されていますか？

通勤時、毎日寄っているコンビニにはキャッシュレス専用のセルフレジが設置されていますが、利用者はちらほら見かける程度。

私は毎回セルフレジを利用しているんですが、ほかのお客さんは何故か普通のレジに並び、長い行列ができているんです・・・

時短にもなる上、還元されるのどうして利用しないのだろうと毎日不思議に思っています。

ご存知の方がほとんどだとは思いますが、キャッシュレス決済にはクレジットカード、スマホ決済、交通系IC（SuicaやPASUMO）などの種類があります。

特に伸びてきているのがスマホでのQR決済でしょう。

ただ、多くの企業が参入していることから、どのQR決済が良いのかわかりづらく、利用していない方も多いと思います。

そこで、私見ですが、今後定着するであろう企業をピックアップしてみました。

◆「PayPay」「LINE PAY」の2強状態

【9984】ソフトバンクグループや【4689】Ｚホールディングス（10/1にヤフーから社名変更）などが展開する「PayPay」は10月5日にサービス開始から1年経ち、ユーザー数は1500万人を突破しました。加盟店は150万店舗に上ります。1500万人というと、九州・沖縄地方の総人口（約1445万人）を上回るほどの規模です。

とにかく「バラマキ施策」を実施しており、頻繁に大規模な還元キャンペーンを展開。サービス開始当初の「100億円あげちゃうキャンペーン」で【3048】ビックカメラが大盛況となったことは記憶に新しいでしょう。

10月初旬にはユニクロと組んで、「PayPay」でヒートテックを1枚買うと、もう1枚が無料になるキャンペーンを展開していました。

競合となりえるのは【3938】LINEが展開しているLINE PAYだとみています。同社の資料によれば、LINEの月間アクティブユーザー数7500万人の約半数である3000万人以上が登録しているとのこと。加盟店は100万店舗を超えているものの、PayPayには及ばないようです。

今や、誰もが使っているLINEからそのままLINE PAYが利用できるのは大きな強みでしょう。

他にも【4755】楽天の展開する楽天ペイや【4385】メルカリが展開するメルカリペイなどがありますが、上記2社が大規模キャンペーンを実施していることからの陰に隠れてしまっている印象があります。

還元率や加盟店舗数を踏まえると、「PayPay」「LINE PAY」の2強状態が続くこととなるでしょう。

◆使いすぎ防止になる家計簿アプリが需要拡大

キャッシュレス決済は「使いすぎ」が心配という方も多いかもしれません。日経リサーチの「キャッシュレス決済実態調査」よれば、57.2％の方が「現金以外の方法はお金を使っている感覚がせず、使いすぎてしまうから」と答えたそうです。

たしかに、私もクレジットカードやQR決済の引き落としで、「あれ、こんなに使っちゃったの・・」となったことがあります。

ここで注目を集めているのが家計簿アプリを展開している【3994】マネーフォワードです。

同社のアプリは銀行口座やクレジットカードと連携し、自動で利用履歴を記録することが可能。

引き落とし内訳や残高がリアルタイムで確認することができるので使いすぎ防止につながるほか、収入、支出が一目でわかることから需要が拡大しつつあります。

また、消費増税により、家計改善のために家計簿アプリを使う方もいらっしゃると思いますので、注目しておくとおもしろいかもしれません。

2020年東京オリンピックでのインバウンド消費を狙い、キャッシュレス決済は更に普及することが見込まれます。

キャッシュレス事業者のみならず、キャッシュレス対応のセルフレジを展開している企業やセキュリティ関連企業なども商機が拡大することとなるでしょう。

まだキャッシュレス決済を利用したことのない方は意外な関連銘柄に気づくことがあるかもしれません。

是非一度、利用してみてください

その他にも会員様が気になっているサービスや技術、アプリなどがございましたら、教えていただければ幸いです。

実際に私が利用し、お伝えしますので、是非コチラよりお送りください！

それではまた来週もよろしくお願い致します。

今回取り上げた銘柄・テーマ

・【9434】ソフトバンク

・【4689】ヤフー

・【3048】ビックカメラ

・【3938】LINE

・【4755】楽天

・【4385】メルカリ

・【3994】マネーフォワード

・キャッシュレス決済

・セルフレジ

・セキュリティ